徒歩の場合
電車やバス、車などの公共交通機関に比べて徒歩での通勤は大変そうですが、徒歩での通勤こそ幸福度が高いといわれています。なぜ徒歩通勤は幸福度が高いのか、その理由を見ていきましょう。
徒歩通勤は幸福度が高い
スウェーデンで発表された「通勤に関する幸福と満足」では通勤手段の違いが幸福度にどう影響されているかが示されています。電車やバスなどの公共交通機関と車、徒歩、の3つの通勤手段を使っている人を対象に調査したところ、徒歩で通勤している人は電車やバス、自動車を利用している人に比べて、高い満足度を感じていることがわかりました。
なぜ徒歩通勤の方が高い満足度を感じられるのでしょうか。徒歩通勤のメリットとデメリットから考えていきましょう。
メリット
まず1つ目は「通勤ラッシュから解放されること」です。徒歩通勤なら満員の電車やバスに乗る必要がないため通勤ラッシュに巻き込まれずに済みます。押しつぶされそうな苦痛もなくストレスを感じることもありません。また、遅延で遅刻する心配もありませんし、待ち時間をどう過ごそうか考える必要もありません。実際、人があふれたホームの中で待つことに耐えられず、徒歩通勤ができるエリアに引っ越ししている人もいます。
2つ目は「歩くことによってうつ病予防につながる」ということです。20分~30分歩くことはちょうどよい有酸素運動になり、気持ちもポジティブにしてくれます。また、満員の電車やバスに揺られている間は仕事のことなど色々と考えてしまいがちです。業務の手順を考えているだけならそれほど問題はありませんが、やらなければならないことや失敗したことなども連鎖的に考えやすいためネガティブな気持ちになりがちです。ネガティブな気持ちはストレスを引きつけやすいためうつ病を誘発しやすいのですが、適度に運動できる徒歩通勤なら気持ちの切り替えもできるのでそのような心配はありません。
3つ目は「睡眠がしっかり取れる」ということです。通勤時間が長いとその分早く家を出なければなりません。そうなるとどうしても睡眠時間を削ることになってしまいます。しかし、徒歩通勤の場合は通勤時間そのものが短いため睡眠時間を削る必要がないのです。
デメリット
次にデメリットについて見ていきましょう。徒歩通勤の最大のデメリットは天候の影響を受けやすいことです。雨や雪、猛暑など天候が悪くても頑張って出勤しなければなりません。汗や雨で濡れてしまい、不快な思いをすることもあるでしょう。そのままだと仕事に対するモチベーションを下げてしまうため何かしらの対策が必要です。職場のすぐ近くに引っ越せば天気の影響はそれほど受けませんが、場所によっては家賃が高額になってしまう場合もあります。高い家賃は生活費を圧迫するため、なるべく費用を抑えたい人にとって徒歩通勤はデメリットの方を多く感じてしまうかもしれません。
通勤の見直しを考えている人へ
-
意外にストレスになりやすい「通勤問題」
通勤手当について
通勤の際にかかる費用をサポートする通勤手当は多くの職場で支給しています。ただし、法律で定められているわけではなく金額も雇用主が決定するため、職場によって支給の有無が異なり、金額にも差があります。
-
通勤しやすい職場に転職するのもあり
通勤時間をつらく感じている人は多い
長時間の通勤に苦痛を感じているなら我慢する必要はありません。通勤時間が長過ぎることを理由に転職する人もたくさんいます。転職エージェントを利用すれば車通勤可能な職場を効率よく探せます。
-
意外にストレスになりやすい「通勤問題」
海外と日本の通勤時間の差
日本の平均通勤時間は片道39分で、世界で最も長い韓国の片道74分よりもはるかに短いです。しかし、東京や大阪などの都市部は交通網が発達し乗り換えも多いため、これよりも長くなる場合があります。