通勤時間の長さはストレスに大きく関係している

意外にストレスになりやすい「通勤問題」

テレワークでない限りほとんどの人は家から職場まで車や電車、バス、徒歩などで通勤しています。しかし、通勤時間が長過ぎると幸福度を下げてしまうという調査結果もあります。では、幸福度を下げず、苦痛に感じない通勤時間とはどれくらいでしょうか。理想は20分以内といわれていますが、日本をはじめ諸外国の平均通勤時間を見ると20分は優に超えているようです。また、ほとんどの職場では通勤にかかる際の費用をサポートする通勤手当を支給していますが、雇用条件や雇用主の意向で支給されないケースもあります。

• 海外と日本の通勤時間の差

  家で仕事をしない限り仕事の度に職場に通うことになりますが、職場までの距離が遠く、通勤時間が長いと大きな負担になります。満員の電車やバスに長時間揺られるのはかなりの苦痛を伴うからです。モチベーションや生産性にも悪影響を及ぼしかねません。通勤時間には個人差がありますが、平均的な通勤時間はどのくらいなのでしょうか。ここでは、日本と諸外国の平均的な通勤時間を詳しくまとめています。通勤時間が世界で一番長いのは韓国で、片道の平均時間は74分です。

• なぜ短いほうがいいのか

  看護師の理想的な通勤時間は20分以内といわれていますが、その理由は4つあります。まず、看護師特有のシフトです。ほとんどの看護師は日勤と夜勤の交代シフトで働いており、中でも3交代制の場合は帰宅時間が深夜になることもあります。終電に間に合わないこともあり、その場合は始発まで仮眠室で休むか、高いタクシー代を払って帰るしかありません。精神的にハードな仕事でもある看護師にとって自宅でリラックスするのは大切なことです。家が20分以内の距離にあれば始発まで時間を潰すことなくすぐに帰宅できます。

• 通勤手当について

  ここでは気になる通勤手当の相場について詳しくまとめています。通勤手当は通勤の際にかかる費用をサポートする手当のことですが、雇用条件によっては支給されない場合もあります。例えば派遣社員などがそうです。派遣社員は雇用主が派遣会社ということもあり、基本給に通勤手当が含まれている場合が多いようです。通勤手当は一般的に電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合に支給されますが、職場によっては車や自転車通勤でもガソリン代や駐輪場代などの名目で支給されることがあります。

• 通勤時間と幸福度の関係性とは

  通勤時間の長さによって幸福度も変わります。なぜなら長時間の通勤は日々の業務に支障をきたしやすく、通勤すること自体を苦痛に感じて幸福度を下げてしまうからです。通勤時間を苦痛に感じはじめるボーダーラインは「60分」だといわれています。それよりも長くなると苦痛どころか不安も大きく感じるようになります。とはいえ、短すぎるのもよくありません。職場が近いとオン・オフの区別がつきにくくなったり、職場の同僚や上司に会う機会が増えたり、と心が休まらないからです。